アクティベート

アクティベート(Activate)とは、有料のソフトウェアなどを使う時に、正しい手続きがなされているかどうかを確認すること。

アクティベートはいわゆるライセンス認証のことである。ライセンスとは免許や許可などを意味する英単語。アクティベーション(activation)ともいう。

アクティベートは正しくない方法で手に入れたソフトウェアの使用防止や使用許諾条件に反する利用を防ぐ目的で導入された。アクティベートによってインストールが許可されたものでも、2台以上のパソコンへのインストールを禁止したり、3台以内ならOKとする形態などが多い。

かつて、Windows95などは、最初からコピーできる状態であった。そのため、コピーされたものがあちこちで出回る状態が長らく続いていた経緯がある。これは何もウィンドウズに限ったことではなく、当時の高額なソフトウェアは大抵コピーされて使いまわされていたのが実情だ。

この状態が変化したのは、ウインドウズXPが登場してから。とりあえず、アクティベートが必要になった。おそらくアクティベートやアクティベーションといった言葉が広く使われ出したのは、この頃からだろう。しかし、アクティベートに関わるプログラムを書き換え、もしくは解除し、その制限を掻い潜ってコピーする者も長らく存在していた。ここでウィンドウズXPと彼らとのイタチごっこが暫く続いた訳である。

そうこうしているうちに、他のソフトウェアもだんだんアクティベートに対応して行く。やがて規制が厳しくなり、対策も進んだためか、彼らの作るソフトウェアはほとんど姿を消していった。

しかし、Windowsがここまで有名になったのは、こういった経緯も一因しているのではないだろうか。正しくないとはいえ、アクティベート無しで、長らく簡単にコピーできる状態が続いていたからだ。また、それによってパーツなども人気を博し、電気街での売買も繁盛していった経緯がある。

その後、ウィンドウズのアクティベートの規制とスマホの登場によって、その市場の様相が大きく変化した。しかもオープンソースソフトウェアのAndroidの登場によって更に利用者の減少に拍車をかけた。アクセス解析で過去と現在を比較すれば一目瞭然である。

アクティベートは、知的財産権の観点からは非常に重要な問題であるが、オープンソースの側面もしくはそれに近い状態になっているソフトウェアは、一定の知名度を高める効果があると考えられる。

アクティベートの意味を簡潔に説明すると

ソフトウェアを利用するに当たって、正しい手順を踏んでいるかどうかの確認のこと。