wordpressが重いと感じる原因と対処法

wordpressを利用してはじめてホームページを公開した初心者の方にとっては、ブログが軽いか重いかの基準はよく分からないかもしれません。しかし過去にサーバを何度か乗り換えたり、CMSを使わないでホームページを公開した経験があったり、wordpressでプラグインを増やしたり減らしたり、テーマを何度か変えたりした経験があれば、重いと感じだす基準は何となくわかるのではないでしょうか。

wordpressが重いと感じる原因

wordpressを使っていて重く感じるようになるのは大抵以下のようなことが原因になります。共用サーバ以外は削除や変更したりすることができるため、色々試してから判断するのが良いでしょう。

  1. 共用サーバの人数が増えた、或いは複数のサイトの負荷が増えた。
  2. wordpressに重いプラグインをインストールした。
  3. 重いwordpressテーマに乗り換えた。

共用サーバ

wordpressを共用サーバで運用している場合、利用する人数が増えると当然重くなります。利用者数を制限するところもありますが、制限しても一部のサイトに負荷がかかるとどうしても反応は遅くなります。また、制限しているといっても100人と1000人とでは当然前者のほうが速いので、1000人で制限しても100人と比較すると意味がありません。制限人数もブラックボックスみたいになっており、それを証明するところもありません。

あと、突然アクセスしにくくなるという現象は、どれだけ評判の良いところでも発生しますかね。大抵数分で解消されますが。多くのレンタルサーバでは他の利用者に迷惑が掛からないようシステムで監視しているとされますが、実際にはこういった現象が一日の間で何度か細かく発生します。

これは共用サーバの宿命です。複数人で利用する以上、システムの連続・同時処理やハードの消耗などによって不具合も発生しやすいです。また、他のサイトが何らかのシステムを使っていれば、待ち時間みたいなものが発生します。要は独占的に用いることはできないので、どうしても負荷がかかるという訳です。とはいっても、評判の良い共用サーバで普通にwordpressでブログを運用するぶんには全く問題ありませんけれど。

ただ、wordpressで何らかの作業をしていて突然重くなったら、イラっとする場合があるかも知れません。そういうケースでは専用サーバという選択肢もあり得ます。専用だとメンテナンス以外は基本的に自分しか使わないので安定すること間違いなしです。昔に比べたら価格もずいぶん安くなりましたかね。筆者的にはこれが一番確実な対処法だと考えていますが、収益を出しているサイトを運営してないとなかなか難しいでしょうか。

プラグイン

wordpressのプラグインによっては、インストールと同時に重くなることがあるかも知れません。筆者もwordpressをそれなりに弄っており、データベースから数千記事に渡るデータを取得して何らかの処理をさせているとだんだん重くなってくる経験を何度もしています。取り出した情報は配列化し、別ファイルやデータベースに保存して必要な時に読み込む仕組みにするのが一般的ですが、プラグインによってはそういう仕組みになっていないものもあるかも知れません。そういったケースではwordpressが重いと感じるようになるでしょう。

wordpressのプラグインが原因の場合は、該当するプラグインを利用しないか、他の軽そうなプラグインをインストールする、というのが対処法の選択肢になります。

テーマ

wordpressのテーマが原因の場合、そのテンプレートを弄る自信がなければ他のテーマを探すのが最も手っ取り早いです。テーマによっては「functions.php」などのファイルに重い処理が記述されていたりすることもあるかも知れませんので。

一般に、テーマでwordpressが重くなる、ということはあまり無いと思うのですが、ウィジェットや画像の多用、javascriptやcssの容量が多かったりすると重くなることがあるかも知れません。

ちなみにjavascriptやcssの圧縮は、phpの知識があるとそれほど難しいものではないと思います。

CMS

CMSはコンテンツ管理システムのことです。静的なHTMLファイルで作成したホームページに対してwordpressは動的に架空のページを自動生成して出力する仕組みになっています。なのでhtmlファイルは作られません。

そのwordpressの表示速度を上げるためにキャッシュ系プラグインというものもありますが、これはwordpressが自動生成したものをデータベースに保存して、次からは一定期間それを表示するというものです。つまり、次からは自動生成という手間が省かれるため、表示までの時間が短縮されるという仕組みです。

しかしwordpressは自動生成によって様々なカスタマイズができるため、データベースに保存されたものを出力するという形になると、リアルタイムにカスタマイズしたものを出力できない、ということでもあります。

実際のところどうなんでしょうね。キャッシュ系プラグインを使ったからと言って、それほど体感速度が上がっているようには思えません。それよりもむしろ、リアルタイムの自動生成が出来なくなるとあらゆる計算結果をリアルタイムで出力できなくなるデメリットの方が多いような気もします。

あと、スピードを測定するウェブアプリケーションもありますが、そのスコアと体感的な速度は筆者的に何か違うような気がします。htmlで上から順番に読み込むレンダリングが基準になっているようですが、スタイルシートなんかはレンダリングを妨害するからといってhtmlの最後の方に持っていくと読み込み時に一瞬デザインが崩れるため、逆に遅く感じたりします。体感速度が遅いのなら、やはり遅いのではないでしょうか。遅くてストレスを感じるというのなら尚更です。

まとめ

ワードプレスがだんだん重くなってきた、と感じたときは大抵プラグインが原因になっているケースが多いような気がします。もちろん、phpで独自にテンプレートを弄っている場合は、それが原因のこともよくあります。関数やクラスなど、一つの固まりの処理で重くなるとすぐに気づくことと思いますが、実は複数の固まりの処理が重なっていきなり重いと感じるケースもあります。その場合は、必要性の低いものを削除するとサクサク動いたりすることもあったりします。

あと、サーバそのものが原因となっていることもあります。一台で利用できる人数を増やせば結果として利益率が高まりますので、管理会社としては正直なところ、一台でなるべく多くの人に使ってもらいたい、というのが本音でしょう。また、コンピュータのスペックを高めて一台での利用者を増やすケースもあり得ます。スピードが変わらなければそれはそれでユーザも納得することと思いますが、そういうケースでは高負荷状態が一日に何回か細かく発生しているかも知れません。人数が多いとやらかしちゃう人がいるからかな。

いずれにせよワープレで重いと感じだしたら、契約しているサーバを変えるのが最も確実かと考えられます。ただ、手間がかかる上に速くて安くて信頼できるところとなると、探すのも一苦労でなかなか行動に移せませんよね。複数の管理会社と契約していたり、過去に何度か乗り換えた人なら分かるかも知れませんが、重いところはとんでもなくサイト表示が重いです。