変数や定数の使い方と型
変数とは任意の数値や文字を代入するボックスのようなもので、この値は再定義できます。これに対して定数は一度設定すると値を変更することはできないため、再定義も出来ません。
使い方
まず変数ですが、PHPでは数値も文字も変数に使えますので、変数と違う型の値を代入できないということはありません。また他のプログラムのように宣言も必要ありません。
変数を使用する場合は、先頭に「$」をつけて、「$a」などとします。$直後に数字は使えませんが、それ以外では利用できます。一方、定数には$をつけませんが、こちらも先頭文字に数字は使えません。また変数名、定数名共に、アンダースコアと半角英数字が利用できます。
変数の代入の書式は、
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| $a = 5; |
| $b = 5; |
| //の場合、 |
| $a = $b = 5; |
| //というように省略して記入できます。 |
| echo $a; |
実行結果:5
定数の定義には、「define」を使います。
書式は、「define("定数名", "その値");」です。
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| define("ABC_EFG", "こんにちは"); |
| echo ABC_EFG; |
実行結果:こんにちは
型
| 型 | 解説 |
| (integer)インテジャー | 小数点のない数値です。(整数・数値型) |
| (float)フロート、もしくは(double)ダブル | 小数点がつく数値です。(浮動小数点・数値型) |
| (boolean)ブーリアン | true(トゥルー)(真)、fales(フォルス)(偽)どちらかの値を持ちます。(論理型) |
| NULL(ヌル) | NULL型はNULLの値のみです。 |
| (string)ストリング | シングルもしくはダブルクォーテーションで挟まれた文字列です。 |
型キャスト
| 書式 | キャストされた後の型 |
| (int)または(integer) | 整数 |
| (float)または(real)あるいは(double) | 浮動小数点 |
| (bool)または(boolean) | 論理型 |
| (array) | 配列 |
| (object) | オブジェクト |
| (string) | 文字列 |
型キャストは変数の前に「(float)$a」などとして型変換する操作を言います。
クォーテーション
「"」で挟まれた部分で、「"」を使う場合、「\"」と入力してエスケープシーケンスしなければなりません。これは「'」で挟まれた部分で「'」を入力する場合も同じです。また、「"」で囲まれた部分で変数を入力するとその値が展開されますが、「'」の場合はそのまま文字列として表示されます。
表示
表示するには、通常であれば「echo」や「print」を使います。テスト環境下などでは、「var_dump()」や「print_r()」を使い、変数の様々な情報を取得します。
ヒアドキュメント
ヒアドキュメントを使うとタグなどをそのまま入力して表示することができます。ヒアドキュメント内で変数を展開させるには、{}を使い、{$a}などと入力します。また、「EOF」の部分は目印みたいなものですので、上と下で一致する名前であれば自由に変更することができます。
書式は、
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| $a="こんにちは"; |
| echo <<<EOF |
| <div>{$a}</div> |
| EOF; |
実行結果:
こんにちは
こんにちは
ヒアドキュメントを丸ごと変数に代入するには、
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| 3 |
| 4 |
| $b = <<<EOF |
| <div>こんばんは</div> |
| EOF; |
| echo $b; |
実行結果:
こんばんは
こんばんは