wordpressのカスタマイズ方法

wordpressには大別すると、各テーマやプラグインを丸ごと変更してしまうカスタマイズ方法と、一部のコードを変えたり追加しておこなうカスタマイズ方法があります。また、wordpress管理画面の「外観」にあるカスタマイズも厳密にはこれに該当しますが、できる変更が少ないため、ここでは除外させていただきます。

wordpress本体をいじるというやり方もありますが、こちらはアップデートのたびにデフォルトへ戻されることが多いため、お勧めできません。アップデートって結構頻繁に実施されます。その都度、該当するファイルを探して再編集なんて普通は面倒くさくてできません。wordpressのアップデート機能によって勝手に書き換えられることのない方法で対応するのが最も得策となります。

wordpressの各テーマやプラグインを丸ごとカスタマイズ

メリット

もっとも簡単です。機能、デザイン的に気に入らなければどんどん他の物を試せばいいだけです。Aというwordpressのテーマが気に入らなければBというテーマを選択し、Cというwordpressのプラグインが使いにくかったら、Dというプラグインに変更すれば良いだけです。マニュアルもインターネット上で探せば親切丁寧に解説してくれています。よほどマニアックなものでない限り、大抵見つかることと思います。ただ、wordpress本体から検索できる公式のものをインストールするのがセキュリティ的に無難です。

デメリット

細かいカスタマイズができません。また、テーマは別としてプラグインは入れすぎるとだんだんwordpressの動作が鈍くなります。余計なプログラムを読み込むからです。そして他人が作っているため、アップデートが保証されません。プログラム内で記述されているphpビルトイン関数やwordpressのユーザ定義関数が廃止になると、動作しません。最悪500エラーとなって表示できず、クローラーに嫌われます。SEO的にも良くない影響を及ぼします。wordpressの管理画面に入れなくなることもあります。他人が作ったものに頼りすぎていると、動かなくなってから慌てますので、かなり焦りますかね。wordpressに関わるソフトウェアが放置されている場合は今までつかっていた該当するものを即座に切り捨てる覚悟も必要です。面倒なことが多いです。

wordpressの各テーマやプラグインを最小限にして自分でカスタマイズ

メリット

記事などで文字を入力している時でも、何となく不満に感じた部分を好きな時間に好きなようにカスタマイズできるようになります。例えば文字を入力している最中に特定の文字がどれだけ挿入されているかなど。その文字を色付けしたいとか、赤色にしたいとか。自分でテーマやプラグインを作り出す猛者になると、ありとあらゆることが好きなようにカスタマイズ出来ます。

wordpressを利用するにあたり、プログラムを覚えるのに専門学校へ行く必要なんて全くありません。特別な才能も必要ありません。htmlのマークアップなんて誰でもすぐにできます。自分には出来ないと思っている人も多いと思いますが、いじっている内にだんだん理解していくものなのです。「好きこそものの上手なれ」ですかね。あえて必要なものを上げれば、好きになれる才能ですが、嫌いでも普通でも、続けているうちに理解していくものです。

「習うより慣れろ」という言葉もありますが、これは真理です。手探りでも弄繰り回しているうちにだんだん分かってきます。分かってきたら応用ができるようになります。応用ができるようになった時が、自分の限界を超えた時、といえます。一度限界を超えると、新たな壁にぶつかったときに、また限界を超える機会に恵まれます。それを繰り返していくとwordpressの猛者になることができます。要は、この手のカスタマイズをくりかえす、というわけです。

ただし、こういった一般的な勉強はこれで上達するのですが、アイデアがもとめられる分野では誰でも思いつくような発想だと勝者になれません。これは別次元の問題であります。

デメリット

プログラムなどを覚えるのに時間がかかります。最低限、php、html、javascript、cssといった知識がある程度必要になります。

wordpressのカスタマイズ例

add_actionもしくはadd_filterがワードプレスをカスタマイズするうえでの代表なコード例となります。プラグインAPIといいます。両者は別名とされているため、どちらを使っても同じ結果を返すとされています。また、プロセスの違いともいわれていますが、バージョンアップによって定義が変更されているかも知れません。しかし、基本的には似たようなつかいかたをします。以下は、「functions.php」へ記述してつかいます。

タイトル

ワードプレスのタイトルをカスタマイズします。処理の部分でphpの関数を使って書き換えたりします。「wp_title」がフック名で、ワードプレスで用意されているものを利用できます。「title1」の関数名は自由につけられますが、関数側とadd_filterで同じ名前にしなければなりません。「functions.php」に、「add_theme_support( 'title-tag' );」が記述されていると「header.php」にタイトルタグがないため、この関数は使えません。

function title1($title) {
~処理~
}
add_filter('wp_title', 'title1');

コンテンツ

ワードプレスの投稿記事本文をカスタマイズします。この場合、ヘッダー、サイドバー、フッター領域の内容は含まれません。あくまでワードプレスの投稿画面で入力した文字列となります。「the_content」がフック名。「content1」が関数名となります。

function content1($the_content){
~処理~
}
add_filter('the_content', content1);

抜粋文の文字数

カテゴリや検索結果などで表示される抜粋文の文字を調整します。「excerpt_mblength」がフック名。「'mblength1'」が関数名となります。

function mblength1($length) {
return 50; //抜粋する文字数を50文字に設定
}
add_filter('excerpt_mblength', 'mblength1');

抜粋文の文字数

抜粋文の末尾に表示される文字列を指定します。「...」の部分ですが、「続きをよむ。」という感じで好きなものに置換えることができます。「excerpt_more」がフック名。「'excerptmore1'」が関数名となります。

function excerptmore1($post) {
return '...'; //抜粋末尾の文字
}
add_filter('excerpt_more', 'excerptmore1');

フック名

フック名はたくさん用意されています。「the_title」「wp_title」「the_content」「the_category」「the_date」「get_the_excerpt」など。これらを組み合わせたりして、自分のやりたいことを実現します。また、フックは実行中のあるポイントやイベント発生時にワードプレスのコアが起動させるフックのことをいいます。

add action
フィルターフック一覧
プラグイン API

まとめ

ワードプレスのカスタマイズ、いかがでしたでしょうか。誰でも最初はワープレで用意されている標準のものや、その他の無料で使えるものを導入してから始めるものです。ワープレ初心者のかただと普通はそうなります。しかし、ワープレを楽しみだしたり、記事投稿することを生活の一部にしてしまうと、だんだんワープレに関するいろんなことに興味を持ちだします。そして他のブログに興味が出てきて、どうやって動いているのだろうとか、このデザインいいな、とか様々な場面に出くわすことと思います。そうなると、ワープレへの理解が加速し出します。このページは、ある程度プログラムに精通している人向けに作っていますが、初心者のかたでも安心して下さい。ワープレを使っているうちにだんだん理解が深まっていくこと、間違いなしです。インターネット上にはあふれる情報があるからです。